日本より進んでいる海外予防歯科先進国の取り組み

海外では歯科医受診目的の1位は健診

海外の予防歯科の状況を調査したライオン株式会社の2014年の調査によると、直近の1年間に健康診断を目的に歯科医を受診した回数は、アメリカが2回、スウェーデンが1回でしたが、日本では6割近い人が健診を受けていませんでした。日本では多くの人が定期健診を受けていないことが分かります。
通院目的の調査では、日本は「虫歯の治療」が66.6%と最多だったのに対し、アメリカ、スウェーデンは「歯の健診」がそれぞれ64.5%、70.4%で最も多くなっています。
予防治療の内容を見ると、アメリカの場合は、多いものから(1)歯の健康状態の診断(2)専門器具による歯のクリーニング(3)歯石除去(4)フッ素の塗布の順、スウェーデンは(1)歯の健康状態の診断(2)歯石除去(3)フッ素の塗布(4)専門器具による歯のクリーニングの順となっています。
日本は、まだまだ予防目的の歯科医の受診が少ないことが分かります。

歯科予防で世界最先進国のスウェーデン

スウェーデンは、世界一の予防歯科大国です。
スウェーデンもかっては治療歯科が中心でしたが、1970年代に同国のイエテボリ大学が行った調査がきっかけで、政府が世界で初めて、虫歯の治療から虫歯の予防を国の政策に位置づける方針の大転換を行いました。

その結果、2014年にライオン株式会社が行った意識調査では、「歯科予防処置について知っている」と回答した人は、スウェーデンでは59.6%、「実際に予防処置に取り組んでいる」と答えた人は69.3%に上っています。
これに対して、日本では、それぞれ20.9%、26.2%と低く、大きな開きがあることが分かります。
現在、スウェーデンでは、19歳以下だと歯科診療代が無料です。虫歯や歯周病の治療だけでなく、矯正や定期健診なども対象になります。
20歳以上でも、歯科予防処置診療に補助金が出るなど、定期健診が奨励されています。


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